ビルメンテナンスとは?その特徴と仕事について後藤社長が解説

最終更新日 2024年4月30日 by andiwa

「ビルメンってどんな仕事?」
「ビルメンテナンス業の年収に興味がある」
「太平エンジニアリング後藤悟志社長について知りたい」

ビルメンテナンスは名前の通りビルのメンテナンスに携わる職業で、ビル管理やビルメンと呼ばれることもあります。
分類的には建築物管理にあたるもので、仕事の範囲はかなり広いといえるでしょう。
ただこの職業はビルの所有者から直接雇用されるケースは少なく、太平エンジニアリング(後藤悟志代表)などの専門の事業者が雇用して仕事を請け負い、現場に派遣する形を取っています。
日本は特に都市部のビルが多い国ですが、割合的にはビル全体の実に約3割が官公庁に関する物件です。
その為、官公庁の発注などがサービスの内容、単価などに影響を与えることがあるといえます。
売上高ベースだと、人口密度の高い東京が全体の半分を占めています。

記憶に残るジョッキー後藤浩輝

都市型産業のビルメンテナンスは比較的参入しやすい

いわゆる都市型産業のビルメンテナンスは、比較的参入しやすいことから、競争が激しくて従事する人達の給与に響いている状況です。
価格競争が続く限りジリ貧なのは目に見えているので、業界で生き残るには付加価値の高いサービスなどへの転換が重要になるでしょう。
発生する費用の約7割が人件費ですから、人件費がコスト削減の対象となるのは理解できますが、あまりに安過ぎるとサービス品質に影響することになります。
受注価格が雇用条件や給与を左右するので、雇用する事業者には労働者を守る価格設定が求められます。
市場規模こそ大きくて常に需要がありますが、このように給与が安いイメージが強いことから、仕事を求める労働者が限られていて人手不足が続いています。
日本は特定の業種に限らず人手不足が深刻化し始めている状況なので、一足先に人手不足が始まっているビルメンテナンスは、今後更に人手が足りなくなる懸念があります。
しかし労働者がいないと成り立たない業界ですから、事業者ひいては業界全体の方針転換が必要になるでしょう。

短期間の内に雇用条件の改善を望むのは難しい

業務の効率化による人員の削減は、人件費削減の意味で効果が見込めますし、コストを特定の労働者に集中させられます。
ビル所有者による直接雇用もまた、中間コストを省いて労働者に十分な対価を支払うのに役立つはずです。
ただ、業界が大きな転換を図るのは難しく、転換するにしても時間を要しますから、短期間の内に雇用条件の改善を望むのは難しいです。
増え過ぎた事業者が淘汰されていけば、価格競争が落ち着いて状況が変わっていくことも考えられます。
ビルメンテナンスには業務に必要な資格、専門的な知識や求められる経験といったものがあります。
資格の取得はそれほど難しくないものの、勉強なしに合格を目指すのは簡単ではありませんから、勉強が苦手な人よりは好きな人の方が適性を持ちます。

各分野の知識と資格を持つ人が必要

ビル管理といっても清掃だけではありませんし、空調や電気系統に衛生管理も含まれます。
いうなれば、各分野の専門家がそれぞれ活躍することで、大きな1つのビルが守られているイメージです。
空調1つ取っても、電気系統の問題もビルの機能や快適性に直結しますし、衛生管理が不十分で問題が発生したら大変です。
だからこそ各分野の知識と資格を持つ人が必要で、資格の取得が活躍する大きな一歩になるわけです。
ちなみに資格があれば就職、転職が有利になりますし、経験者なら何らかの理由で一度仕事を辞めても、他の会社で働ける可能性が高いです。
意欲次第では何歳からでも始められますし、体力が続く限り70代になっても働き続けることができます。

平均年収は全業種の平均を下回る

平均年収は全業種の平均を下回りますが、いくつになっても働ける安定性という意味では安心感があります。
頭を使ったり体を動かすのが好きで、経済的には贅沢を望まず、健康的に働き続けられる職業で活躍したい人に向いています。
非常に高度な技術を扱うわけではありませんが、知識的には相応に専門性がありますし、経験が物を言うことも少なくないので、そういう職人的な気質を好む人にも最適です。
ビルメンテナンスは複数人で仕事をしますから、コミュニケーション能力は不可欠ですし、人付き合いが好きなら楽しく仕事ができるでしょう。
また与えられた仕事を淡々とこなすよりも、ビルを利用する人に気持ち良く使ってもらいたいという気持ちで仕事をするのが望ましいです。

コミュニケーションが苦手な人には向かない

ビルの所有者とやり取りをしてビルの状態を確認したり、発生した問題に対処することもあるので、コミュニケーションが苦手な人には向かないです。
興味を持って資格を取ったり転職を考えるなら、その前に交代勤務に抵抗感がないか、長時間拘束の宿直ができるかについて、じっくりと検討するべきです。
仕事の時間が不規則になりがちな職業なので、規則的な働き方をしたい人にはキツく感じられるでしょう。
短期的にも仕事が体験できる機会があるなら、実際に現場で過ごすとキツさの意味が分かるので挑戦をおすすめします。
24時間体制で交代しながらビルを守るこの仕事は、いつどこでトラブルが発生してもおかしくないです。
この為、気持ちを切り替えてすぐに行動できたり、建物の構造を把握していて早く駆けつけられる人が重宝されます。

まとめ

つまりメリハリのある働き方ができて空間把握能力に長け、設備に関連する職業の経験者こそ、ビルメンテナンスに必要な条件が揃っていると結論づけられます。